2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「なんで付き合うことにこだわるの?」 「この人部屋でどんな顔してんのかな」 「化粧するときどんな顔してんのかな」 「そういうの知りたいと思うんだよね」 恋をした友人の言葉にはっとする。 好きってなに。 その人を知りたいってなに。 好きなひとの前で…
おまえが泣いているときおまえの好きなひとは笑っている。 おまえが笑っているときおまえの好きなひとは泣いている。 私は他人との関わりの中で泣くことがほとんどない。 誰かの言動に傷ついて泣くとか 誰かを想って泣くとか そういうことがほとんどない。 …
雷鳴。 やまない雨。 次の日の夕方、いつもの通りに虹が。 こんなとき、決まって首にはカメラがないんだ。 「よし、もう絶対、これからはどんなときも手放さない」 何度も決意するのに、やっぱりまた同じように悔やむ。 携帯電話で写真を撮ってみる。 虹は淡…
何者にもなれないのだと 何事をも果たせないのだと 悟らせてくれる本をください。
眠る間際ふと まだ恋人同士ではなかった頃の彼らを思い出す。 はは、なんて無邪気に笑うんだ、彼女。 話に夢中でまるで遠足にはしゃぐ子どもみたいだね。 それを横で見守る彼。 その相槌はとても優しい。 見なくたって、どんな表情をしているか分かってしま…
きっといつまで経っても慣れない。 きみに会えない日常と会える非日常。
自由とは制限されている中でしか見つからないものだ 誰かが言っていたそんなことを、身をもって感じている。 眼球が半透明の薄い膜でてろんとくるまれてしまったかのように、 目に映るもの全てがくすんで見える。 友人の助言が、耳にこびりついて離れないの…
実際、やりたいと思っていることなど何もなかった。もっと言えば、何もやらなくてもいいように、必死に何かをやろうとしていた。真っ白な絵を描きたいのに、二十四色のクレヨンを無理に持たされているようだった。