眠る間際ふと
まだ恋人同士ではなかった頃の彼らを思い出す。


はは、なんて無邪気に笑うんだ、彼女。
話に夢中でまるで遠足にはしゃぐ子どもみたいだね。
それを横で見守る彼。
その相槌はとても優しい。
見なくたって、どんな表情をしているか分かってしまうよ。


寝ぼけ眼でふたりを見つめ
その空間を満たす穏やかなぬくもりに
笑みがこぼれる。


「優しさがあれば」
「優しさがあれば、なんてことはないんだよ」


どんなつまらない話も、僕にはとびきりの冗談さ
きみが作る料理なら、なんだって最高のメインディッシュさ


新しい恋人たちを想う。
どうか一緒に過ごせる限りの、幸福な時間を。



今日の一曲「恋はいつも」サニーデイ・サービス