「なんで付き合うことにこだわるの?」


「この人部屋でどんな顔してんのかな」
「化粧するときどんな顔してんのかな」
「そういうの知りたいと思うんだよね」


恋をした友人の言葉にはっとする。
好きってなに。
その人を知りたいってなに。


好きなひとの前ではいつも笑顔でいたい?
いいところを見てもらいたい?
だって好きだから。
だって悲しませたくないから心配させたくないから好きでいてほしいから。
結構だ。ポジティブな心がけ、大事にしたい忘れたくない。
でも、もしそれが。
相手に向き合うことからの逃げ口実ならば。


私の薄っぺらいめっきなんてもう剥げ始めてる。


優しいきみ。
私はきみが人を憎むところや怒るところ、
どうしようもなく駄目になっているところだって
我を出したところだって傲慢になったところだって
見たって何も構いやしない。
興味がある。
知らなくていいことだって知りたいとさえ、思うんだよ。


冷たい眼と至上の笑顔。
相容れないその二つを共存させる。
きみの内側には何があるの。


知りたい。
だから、



今日の一曲「それはただの気分さ」フィッシュマンズ