「現実は常に想像を裏切る」
皮肉なくらい実感している。


こんなときも、賢明なひとならば、ひとりでじっと耐えると思う。
誰を頼っても相手に気を遣わせることに、自分がいちばん後悔すると、わかるはずだから。


いつも。必要なのはこの声だしこの波長だ、と思う。
答えは絶対にくれない、いつだっておしまいに悟るのは自分はひとりだということ。
そうして、フラットな状態に戻って眠りにつく。


慰めもない、話を形よくまとめることもない。
淡々と、ただいてくれる。
このひと相手には、自分の身に起こった出来事を色恋のカードにするなんて恣意は通用しない。
だから安心してありのままを出せると思う。