うつむいて歩くとき、いつも思い浮かぶシーンがある。
ぽわっと心に火が灯る。


「がんばってね。私でよかったらいつでも話を聞くよ」
思い出すあの夏の夜の姿は、いつも私にそう言ってくれている。
その存在だけで励まされている。


誤魔化したり、取り繕ったりしない人だ。
なんか無茶苦茶で、いつも羽目を外してるようだけど、
本当はとてもまっとうで、直球勝負だ。
表面に出てきてるところは正反対かもしれないけど、
なぜか私は同じ匂いを感じて、彼女にすごく惹かれてしまう。


春にはきっと会いにいきます。
電車に乗って、何かおいしいものを持って。