いつも、ひとつ前の選択を後悔してるって。
ふたつの選択肢、それすらも、自分があらかじめ用意したもの。
そこにはどちらを取っても、どう転んでもいいように逃げを作ってるんじゃないかって。


何にも真剣になれない。


自分が自分を一番、信じられないって。
名前には皮肉にも、その願いが込められているのにって笑う。


忘れてしまうって。




諦念を音楽で紛らわせて。



途切れ途切れの歌詞。
何度も聴き返す。


何も 持ってないわけではない


腹を割って話すべきことや
迷っていることもすべて
無理矢理 噛み殺して
それでさえどうして
誰もが 急ぎ足で
その次を 欲しがるんだろう


ここにいては いけないかな
許されない ことだろうか
矛盾はわかっている


いまさら感じていた
何度も 忘れて 思い出して
卑しいほど 繰り返そう
何も変わら なくたっていい
このままで いられるよう


誰がそれを 笑えるだろう
笑われて構わない
きみの声が
ぬくもりが


ここに突っ立って いよう


この曲はきみのためにあるんじゃないのかなんて。
陳腐だとわかっていても胸が痛む。


今日の一曲 「指先」GRAPEVINE