友人から封書が届いた。


この前は楽しかったね。
あたし、久々に大興奮してしまいました。
家に帰ってから反省しました。ゴメンね。


けど、本当、また来年も行きたいよね。


そして数枚の写真。
そこで見た景色と、私が写っているものを選んで
焼き増してくれていた。


なんだかじんときた。
彼女の心遣いが気持ちよかった。
私はこんなふうに、誰かに写真を送ったことが
今まで一度でもあったっけ。


写真って、こういうことのためにあるんだな。
はじめにカメラを持ちたいと思ったときに、
自分の胸にあったことを思い出した。
「生活を撮りたい。人との思い出を撮りたい。」


自己満足のためだけに撮るのは、もうやめよう。
さびしい写真はもうやめよう。