どこにも行かないで欲しいと思う前に、
私は自分から歩いていけるような努力を何もしていない。


いつかは来ないし、明日はないよな。


いつも、しゃあないなで許してくれる彼女。
もうすぐ遠くに行ってしまう彼女。
無償の厚意をくれる彼女。
今も繋がってるって思える彼女。
私に怒ってくれる彼女。
ちいさな声で話してくれる彼女。
自分にはまだたくさん「私、がんばってるよ」と
会って言いたいひとたちがいるよ。


ちゃんとしよう。

うつむいて歩くとき、いつも思い浮かぶシーンがある。
ぽわっと心に火が灯る。


「がんばってね。私でよかったらいつでも話を聞くよ」
思い出すあの夏の夜の姿は、いつも私にそう言ってくれている。
その存在だけで励まされている。


誤魔化したり、取り繕ったりしない人だ。
なんか無茶苦茶で、いつも羽目を外してるようだけど、
本当はとてもまっとうで、直球勝負だ。
表面に出てきてるところは正反対かもしれないけど、
なぜか私は同じ匂いを感じて、彼女にすごく惹かれてしまう。


春にはきっと会いにいきます。
電車に乗って、何かおいしいものを持って。

いつも、ひとつ前の選択を後悔してるって。
ふたつの選択肢、それすらも、自分があらかじめ用意したもの。
そこにはどちらを取っても、どう転んでもいいように逃げを作ってるんじゃないかって。


何にも真剣になれない。


自分が自分を一番、信じられないって。
名前には皮肉にも、その願いが込められているのにって笑う。


忘れてしまうって。




諦念を音楽で紛らわせて。



途切れ途切れの歌詞。
何度も聴き返す。


何も 持ってないわけではない


腹を割って話すべきことや
迷っていることもすべて
無理矢理 噛み殺して
それでさえどうして
誰もが 急ぎ足で
その次を 欲しがるんだろう


ここにいては いけないかな
許されない ことだろうか
矛盾はわかっている


いまさら感じていた
何度も 忘れて 思い出して
卑しいほど 繰り返そう
何も変わら なくたっていい
このままで いられるよう


誰がそれを 笑えるだろう
笑われて構わない
きみの声が
ぬくもりが


ここに突っ立って いよう


この曲はきみのためにあるんじゃないのかなんて。
陳腐だとわかっていても胸が痛む。


今日の一曲 「指先」GRAPEVINE

いま願いがひとつだけ叶うなら、私はここへ行きたい。


’98.12.28男達の別れ

’98.12.28男達の別れ


今日の一曲 「LONG SEASON」Fishmans

結婚。


する必然性ってなんだろうか。
契約することの意味。
子どもか。経済的理由か。社会的な体裁か。
一生ひとりでいるような気がする。


現実的なことを全然離れたところで、ぽんと頭に浮かぶ。
「一生被写体になってくれるんだったら、結婚したい。」
そんなことを言ってしまいそう。


撮られることを意識しないひと。
意識させない撮り方。
そういうふうになれたら、なんか、いいだろうなぁ。