売ってみて初めて、買うときにも感謝と遠慮を忘れなくなる。


それと同じで、作ったことがないから、生みの苦労を知らないから、
簡単に「よくない」と言い捨ててしまえる。
自分も何かを作り出す側に回り、少しでも悩み苦しんだことがあれば、
そしてそのときの気持ちを思い出せるならば、
人が作ったものを自分の気分や感情で否定してしまうことが、
どれだけ浅はかで思いやりのないことか、わかるはずなのに。


楽しめなかった一回のライブを、あのバンドはよくないとか。
理解できなかった内容の本を、つまらないとか。
うまく喋れない人のことを、あの人とはそりが合わないだとか。


対しているものや人がどうこうじゃない、
そんなの全部、自分が抱えている問題のはずじゃないか。
小さく狭い自分の好みの範疇に、それが入っていないだけなんだよ。



今日の一曲「ゆらゆら帝国で考え中」ゆらゆら帝国