会うときはいつも、部屋の匂いをまとい連れてやって来るから
否応なく感覚が反応して、記憶が蘇ってしまうんだよ。
この頃見る夢は決まっていつもきみで、あの頃にない鮮明さで姿を現す。
見ているのは、現実ではもう決して叶えられない、私だけの続きなんだ。


「知ってるよ」って、やっぱり言うのかな。


参ったな。