2006-10-10 ■ 猫が、どんどん元気をなくしている。 死がそう遠くない時期に迫っている。 それでも私は人と会えば笑い、食べたいもので頭をいっぱいにし、爪の間の汚れを気にする。 猫が死んでも、きっと変わらずそうするのだ。 いなくなれば、寂しいだろうかと考える。 不在の存在を思う。 穴が開くだけだろう。 別に劇的な悲しみが自分を襲うわけではない。 速すぎる、飽和点に達するスピード。 感情が続かない。 意志などない。 気分だけ。 あるのはいつも気分だけ。