スタイルを他との比較を通じて後から定義されるものとしてでなく、作動している働きとして感じたとき、私たちはそこに「表現」を見いだす。


功利主義的な観点から見ればマイナスにしか映らない行動スタイルを、トータルな人間存在の観点から捉え直すことによって、肯定的な面が見えてくる。


世界との関係の仕方を文体において、模倣し学習し、自己のスタイルの形成のプロセスとしているのである。