仕事から帰宅した母。
開口一番「洗濯物入れてよ」
一瞬はらわたが煮えくり返りそうになる。
「ただいまくらい言えば?」
とても返せはしない言葉、階段を踏む足音が大きくなる。


家族は、始めから家族なのでなはい。
長い年月を共に暮らし、家族になっていく。
そして共に暮らすとは、こういうことなのだと思う。
私たちは家族だ。