作られたものに対して誠実でいたいなら、軽々しく言葉にしないこと。
理由を探さないこと。
他人の評価を自分の物差しとごっちゃにしないこと。
わかった気にならないこと。


人に対して誠実でいたいなら、言葉にするのを怖れないこと。
思った以上に言えない。
白々しさ、不格好さの予感に負けてしまわないこと。
喉に詰まって出て来ない言葉を、押し上げて吐き出す。
ふんばってみること。


すべてに対して誠実でいたいなら、
まず自分に誠実でいること。
自分とは、生活そのもの。
自分とは、誰と一緒でもないときのひとりの時間そのもの。


そして親にやさしくなってみること。