2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

全ての棚を一段ずつ、端から端まで丁寧に目でなぞっていく。 本屋で一人そうしている時が一番落ち着く。 一人がいい。 孤独が募ればいい。

21年間生きてきて、一度も感じたことのなかった思いに、突如直面している。 自分でも対処しきれずその思いを持て余している。 生きているのか死んでいるのかもわからない人に、心の中で呼びかける。 母が私を生んだのは19の頃だったらしいので、 この歳にな…

この二年間で、ネットを介して知り合い、 かりそめにも恋愛プロセスの最初を踏んだ相手は、はたして何人いたんだろう? 少しでもやりとりをした人を含めれば、数はもう把握しきれないほどだ。 実際に会ったひとは、片手に満たない程度だろう。 それぞれみん…

癖のように別れを想像してしまう。 常に胸の底でほのかな怯えを抱えている。 同時に当然のこととして受け止めようと平静を装っている。 傷つきたくない。 もうあんな思いは二度と味わいたくないと。 ねぇバカでしょと冗談めかして、言ったことがあったと思う…

これ、してるときだけは、私本当に、男の人の気持ちになれる気がする。

【干渉】 他人の物事に強いて立ち入り、自己の意思に従わせようとすること。 [理](interference)波動に特有な現象で、二つ以上の同一種類の波動が同一点に会した時、その点において起こる相互作用。波動が同位相では互いに強め合い、反対の位相では互い…

「人間てやつは、いい方にも自分を飾るけど、悪い方にも飾るんだなあ。『露悪』もかっこつけてることに変わりはないですよ」

空気をゆらめかせ私の皮膚にも感知される、高い熱。 36度8分。 反応が出てしまう、腕の筋。 ぴくりと反射する。 歯を立てたい衝動に駆られる、胸の筋肉。 猫の脚を握った感触なんだ、きっと。 奥まで嗅ぎ込んで捜す、欲しい匂い。 シャンプーと煙草と綿と、 …